生活用品のオリジナルブランド立ち上げ。
自社開発の収納ボックス「かるコン」がグッドデザイン賞を受賞。
生活用品の自社ブランドメーカー、OEMメーカーとして商品開発に挑んでいます。
自社ブランド「COLLEND」を展開し、一般家庭などで生活の利便性を向上させる生活用品を企画・製造しています。中でも、容易に持ち運び・積み重ねができる小型の収納ボックスとして開発した「かるコン」は2018年度のグッドデザイン賞を受賞。ここでは、すべて自社発信で行われた製品開発の裏側をご紹介します。

もともと生活用品メーカーでもあった日東。
日東は、遊技機部品や産業用機械部品などの製造をメイン事業として展開するものづくり企業です。しかしその一方で、自社の設計技術、板金・プレスや樹脂成形加工技術を活用した生活用品メーカーとして、台車やコタツ、キャラクターグッズの生産事業を長年展開してきた企業でもあります。そして、今後の会社の未来を見据えたときに、生活用品メーカーとして名乗りをあげてさまざまな商品を市場に送り出したいと立ち上げたのが「COLLEND」という自社ブランドです。その先駆けとなったのが「かるコン」の開発でした。

女性デザイナーの“主婦目線の発想”からはじまった商品開発。
自分たちの技術を使ってどんな商品を生み出せるか、商品開発室のメンバーが思い悩むなかで、一人の女性デザイナーが視点を注いだのが、主婦でもある自分の、身の回りのちょっとした困りごとを解決してくれるような商品です。
たとえば、リビングの机の上や台所にこまかく転がる、置き場所の定まらないもの。電池や、メモ帳、手帳類、レシートなどの数々。こうしたものを一時的に収納しておける小さな収納ボックスがあれば便利かもしれないと考えました。これまでも、金属製の工具箱などは日東の製品ラインナップに存在していました。しかしそれでは無骨すぎるし、重いし、開閉も手間です。樹脂製で、例えば重ね置きができて、持ち運びにも便利な形状の収納ボックスがあれば、みんなの生活シーンに溶け込むものができるんじゃないか。最初はこんな思いつきから始まりました。
アイデアをラフスケッチにして開発室のメンバーに共有すると、すぐさま「とにかく作ってみよう」との結論が出ました。
ものづくり企業として、スケッチをもとに設計図を起こしたり、試作品を形にするのはお手の物です。デザインを実現させるまでに、それほど時間はかかりませんでした。
その後、社内のメンバーはもちろん、商社様などの意見も取り入れ、本格的な商品化が決定し、市場へリリースされました。嬉しいことにグッドデザイン賞の受賞も決まりました。

日東のものづくりノウハウ
企画・デザイン〜試作・設計・開発~生産まで社内で一貫対応が可能なものづくり体制。
「かるコン」開発からリリースまでの流れ。
※OEMでも同様の流れでの開発が可能です。
企画・デザイン
アイデアをラフスケッチにまとめ、全員で検討。
試作
樹脂の塊から切削工具で削り出し。部品などは3Dプリンターで製造。
2週間程度で試作品が完成。
検証
試作品をもとに社内や関係各所から意見を取りまとめ、改善。
最終的な仕様の決定。
設計
製品設計、金型制作。
量産
自社工場にて量産開始。
販売
商社様を通じ小売店やオンラインでの販売開始。
またパッケージや店頭POPなども自社にてデザイン。

企画開発力を活かし多様な自社ブランド製品、OEM製品を企画・製造。
「かるコン」の開発を皮切りに、さまざまな生活用品をリリースしています。
また、生活用品関連のお客様のパートナーとしてOEM生産にも取り組んでいます。打ち合わせから形状を考案し、コストを算出し、協働で製品開発を進めています。
こんなことにお困りならぜひご相談ください
- 商品の企画提案をしてくれるOEMメーカーを探している。
- 製品開発にかかるリードタイムを短縮したい。
- プロダクトデザインの検討段階から実現の可能性をともに探ってくれる生産パートナーを探している。
- 試作から量産までスピーディな対応が可能な開発パートナーを探している。
- プロダクトデザインに対して製造の専門家の意見が聞きたい。